関東地区のアルミスクラップ市況が3カ月ぶりに反発した。大手アルミ二次合金メーカー各社では、XX日までに大手原料問屋などとの値決め交渉を終え、7月後半分のアルミスクラップ購入価格を、スソ物屑でキロ当たり2〜3円、上物屑で同3〜5円引き上げたもようだ。
大手二次合金メーカーでは、過去の原料高を十分に製品販価に転嫁できていないため、原料購入価格の上昇を極力抑制したい意向だったが、原料スクラップ需給の引き締まりと新地金の上昇に押し切られた。
新地金はキロ220円台後半とX月半ば以来の高値水準に達した。このため、二次合金需要が拡大基調にあることや、輸入合金塊の減少分を国内の二次合金メーカーが代替生産しているため、メーカーの旺盛な買い気が先行した。
さらにX〜X月半ばにかけて、原料入荷が鈍化して、需給バランスが引き締まっていたところに、新地金が反発したため、X月に値下がりしたアルミスクラップもリバウンドが避けられなかった。
問屋筋では、スソ物屑の上げ幅が小幅にとどまったため、X月前半分の原料購入価格についても、追加値上げを期待するムードが強い。大手二次合金メーカーでは、原料価格の上昇を抑え切れなかったことで、製品販価の大幅値上げを打ち出す姿勢。
鉄鋼新聞社
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