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制約の中で独自の進化を遂げる 携帯電話の ユーザー・インタフェース

XXXX.XX.XX 日経バイト 第XXXX号 X〜X頁 (全XXXX字)

 

音楽の視聴,テレビ電話機能,テレビ番組の表示…。最近の携帯電話は新機能満載だ。だがそんな新機能も,使い勝手が悪ければ宝の持ち腐れである。

 使い勝手を左右するポイントは二つ。入力効率の高さと分かりやすさである。携帯電話が備える入力キーは,数が少なく小さい。できるだけ少ないキー打鍵で,効率よく操作できるのが望ましい。それをいかに分かりやすく見せるか。これが携帯電話におけるユーザー・インタフェース(UI)のカギだ。

 中でもユーザーにとって気になるのが,求める機能に効率よくたどり着けるかどうか。これには大きく二つの側面がある。一つは,通常使う機能が効率よく快適に使えること。メールにおける文字入力がその典型だ。もう一つが,設定などたまに必要な機能に迷わずたどり着けること。メニュー構成やキー割り付けの工夫が求められる。

〜中略〜

 ○○氏が気を配ったのは,キーの割り付け方。まず,よく使われる文字ほど少ないシフト数で入力できるようにした。さらに「携帯電話のキーに打刻されている文字と実際に入力する文字を近づける工夫をした。両者がバラバラだと,ユーザーが混乱してしまうからだ」(○○氏)。
 シフトキーを押さない初期状態では,清音の入力時に使われる文字が割り当てられる(図)。まず,母音をL字型に配置する。それ以外のキーには,表面に打刻された文字の子音を割り付けた。例えば「か」のキーには「K」,「は」のキーには「H」といった具合だ。マ行とワ行をのぞく清音は,シフトキーを押さずに入力できる。
 1度シフトキーを押すと,清音が濁音に切り替わる。例えば「か」のキーにガ行を入力する「G」が,「さ」のキーにはザ行を入力する「Z」が割り付けられる。
 2度シフトキーを押さなければならないのは,撥音(パ行)や記号の入力時。日本語の入力時にはあまり使われない「C」や「X」といった文字もここに配置した。
 シフトキーを「Y」にしたのにも合理的な理由がある。Yは「I」「E」との組み合わせでひらがなが作れないからだ。例えば「Y」を一度押されたとき,それがシフトキーとして押されたのかヤ行を入力するために押されたのか区別がつかない。そこで,1段シフト時に,母音のキーも残しておく必要がある。このとき「I」と「E」の母音を省略できるので,それ以外の文字を配置できる。

日経BP社

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