主メモリー容量やプロセッサの処理性能に余裕がない低スペックPCでも最近のディストリビューションを活用できる。ポイントは,標準インストールされてしまう不要なソフトを極力動作させないこと。必要なソフトだけを動作させる「システム・ダイエット」を実行して,低スペックPCを快適に利用しよう。
最近のLinuxディストリビューションには,多種多様な機能が標準で組み込まれている。インストール直後から数多くのソフトが動作するため,今となっては低スペックになってしまった古いパソコン(以下,低スペックPCと記す)で標準仕様のままディストリビューションを使うのはかなり厳しい。
既存のLinuxシステムがブート・ローダーにGNU GRUBを採用している場合は,図B−2の手順でブート・ローダーを書き込める。GNU GRUBを採用していない場合は,FTPサイト(ftp://alpha.gnu.org/gnu/grub/)などからGNU GRUBをダウンロードし,図B−3の手順で既存のLinuxシステムにインストールする。以後は,図B−2の手順でブート・ローダーをディスクに書き込む。
Linuxをコピーしたハード・ディスクを取り外し,ターゲットのコンピュータに接続してブートすれば,Linuxが起動する。menu.lstファイルに書き込んだブート構成情報が誤っている場合には起動に失敗するが,その際は,GNU GRUBのメニューで「e」キーを押し下げてブート構成情報を編集し,その後「b」キーを押し下げれば,編集したブート構成情報で起動できる。
※このサンプルは検索結果のイメージです。